【枠順確定】宝塚記念、レースの傾向&出走全馬短評

こんばんは。
今週日曜日6/28に行われる宝塚記念の枠順が確定しました。
春のGⅠ最終章という事で、僕の経験則に基づいた宝塚記念のレース傾向と出走全馬の短評を書いてみたいと思います。
少し偏った内容かもしれませんが(笑)
週末の予習になれば幸いです。
では早速。
【用語解説】
・勝負レースとは・・・勝負レース候補で想定タイム解析◎の馬が1番人気の場合、勝負レースに該当する。想定タイム解析◎の馬を軸に馬券購入することをオススメします。ちなみに勝負レースの軸馬の3着率は約80%です。
・想定タイム解析とは・・・想定した展開での走破時計に順位をつけたもの。「予想の結論」=「想定タイム解析」です。
・持ち時計解析とは・・・出走各馬の補正ベストタイム。想定タイム解析との違いは展開を考えていない点です。あくまで想定タイム解析の裏付的意味合いの解析。
・想定前半3F換算タイムとは・・・ラスト3F地点に到達するまでのタイムを3F換算したもの。当ブログのラップタイム分析は、おおまかに「ラスト3F地点までのタイム」と「ラスト3Fタイム」の2つの要素から計算しています。
数字を入力するだけで当ブログの計算式を活用出来るエクセルのワークシートを作りました。
是非ダウンロードして、あなたの馬券ライフにお役立ていただければと思います。
宝塚記念のデータ入力済みのシートが付いてきます!
タイムと確率で勝つ競馬理論についてはこちらの記事を参照ください。
解析のベースになる基準タイムに関する記事はこちら
目次
- 1 2020年 宝塚記念【GⅠ】レース傾向
- 2 2020年 宝塚記念【GⅠ】出走全馬 短評
- 2.1 1枠1番 トーセンカンビーナ
- 2.2 1枠2番 ペルシアンナイト
- 2.3 2枠3番 グローリーヴェイズ
- 2.4 2枠4番 アフリカンゴールド
- 2.5 3枠5番 サートゥルナーリア
- 2.6 3枠6番 トーセンスーリヤ
- 2.7 4枠7番 ワグネリアン
- 2.8 4枠8番 レッドジェニアル
- 2.9 5枠9番 アドマイヤアルバ
- 2.10 5枠10番 メイショウテンゲン
- 2.11 6枠11番 ラッキーライラック
- 2.12 6枠12番 モズベッロ
- 2.13 7枠13番 ダンビュライト
- 2.14 7枠14番 キセキ
- 2.15 7枠15番 スティッフェリオ
- 2.16 8枠16番 クロノジェネシス
- 2.17 8枠17番 カデナ
- 2.18 8枠18番 ブラストワンピース
- 3 まとめ
2020年 宝塚記念【GⅠ】レース傾向
僕の宝塚記念のイメージは上りがかかるレースが得意な馬が有利なイメージです。
実際はどうなんでしょうか。
過去5年遡ってみましょう。
まず2019年、リスグラシューが制した年です。
逃げたキセキが刻んだ前半ラップ3F換算タイムは35.81秒。
それを番手追走して突き抜けたリスグラシューの上りは35.2秒。
続いて2018年、7番人気ミッキーロケットを和田騎手が見事勝利にエスコートした年。
逃げたサイモンラムセスが刻んだ前半ラップ3F換算タイムは35.73秒。
勝ったミッキーロケットの上り3Fタイムは35.8秒。
どんどんいきます。
2017年、サトノクラウンが勝った年です。
逃げたシュヴァルグランが刻んだ前半ラップ3F換算タイムは35.88秒。
サトノクラウンの上り3Fタイムは35.4秒。
2016年、牝馬のマリアライトが勝った年です。
2着は種牡馬デビューしたドゥラメンテ。懐かしいですね。
逃げたキタサンブラックが刻んだ前半ラップ3F換算タイムは36.0秒。
勝ったマリアライトの上り3Fタイムは36.8秒。
2015年、ここからラブリーデイの快進撃が始まりました。
サラブレットって成長するんだなぁと思わせてくれた馬です。
逃げたレッドデイヴィスが刻んだ前半ラップ3F換算タイムは37.27秒。
勝ったラブリーデイの上り3Fタイムは34.8秒。
2015年以外は淀みないペースで道中進み、勝ち馬の上りは35秒以上かかっています。
ゆったり流れた2015年でも買ったラブリーデイの上りは34.8秒。
つまり速い上りが必要ないレースなんです。
過去5年の勝ち馬5頭が好走したレースの上り3Fタイムを何個かピックアップしていきます。
【リスグラシュー】
2019年有馬記念 34.7秒
2019年宝塚記念 35.2秒
2018年エリザベス女王杯 33.8秒
【ミッキーロケット】
2018年天皇賞春 35.5秒
2017年日経新春杯 36.0秒
【サトノクラウン】
2017年天皇賞秋 38.6秒
2017年京都記念 34.7秒
2016年京都記念 36.6秒
【マリアライト】
2016年目黒記念 34.4秒
2015年有馬記念 35.0秒
2015年エリザベス女王杯 34.7秒
【ラブリーデイ】
2015年ジャパンカップ 34.3秒
2015年天皇賞秋 33.7秒
2015年京都大賞典 32.3秒
サトノクラウンは完全な上りがかかるレースが得意なタイプです。
早い上りのレースではダービー3着位で、好走したレースはほぼ上りがかかるレースです。
ミッキーロケット、マリアライトもそんなイメージ。
リスグラシュー、ラブリーデイについては速い上りにも対応できる器用さがありました。
僕のイメージは間違ってはいないようですね。
おそらく週末の馬場は良くなさそうなので、さらにこの傾向は顕著になるのではないかと思っております。
このポイントを重視して出走全馬の短評を書いていきます。
2020年 宝塚記念【GⅠ】出走全馬 短評
1枠1番 トーセンカンビーナ
天皇賞・春【GⅠ】5着、阪神大賞典【GⅡ】2着、松籟S1着と近3走好調。その上り3Fタイムが順に35.3、35.8、34.8。上りがかかるレースが得意なタイプです。人気も無さそうなので相手には入れたい1頭です。
1枠2番 ペルシアンナイト
近走をみると古豪といった印象が拭えません。最近馬券に絡んだ昨年のマイルCS【GⅠ】3着時の上り3Fタイムは33.7秒。同レースを3歳で制した時の上り3Fタイムは33.9秒。上りがかかるレースが得意なタイプとは言えません。特に強調材料がありません。年齢的な面を考えても消しが妥当か。
2枠3番 グローリーヴェイズ
天皇賞・春2着時の上り3Fタイムは34.4秒、日経新春杯時の上り3Fタイムは36.8秒。上りがかかるレースが得意なタイプでしょう。そして前走、香港ヴァーズを制しています。リスグラシューQE2世C3着、サトノクラウン香港ヴァーズ1着と香港での好走馬は好相性です。休み明けの分人気を落とすようであれば、配当的にも妙味ありそうですし積極的に買いたい1頭です。
2枠4番 アフリカンゴールド
アルゼンチン共和国杯3着時の上り3Fタイムは33.8秒、六社S1着の上り3Fタイムは33.6秒。こちらは逆に速い上りのレースを得意とするタイプでしょう。僕が考える適正とは真逆のタイプ。買えないです。
3枠5番 サートゥルナーリア
金鯱賞1着時の上り3Fタイムは33.2秒。神戸新聞杯1着時32.3秒。対して有馬記念2着時は35.4秒。天皇賞・秋6着時は34.9秒。速い上り歓迎のタイプですが、上りがかかるレースがダメというわけでもなさそう。ただ得意とは言えません。人気の中心になりそうな分、僕は死角としてとらえたいです。
3枠6番 トーセンスーリヤ
新潟大賞典1着時の上り3Fタイムは35.0秒。美浦S1着時は34.6秒。33.9秒の上りを記録した飛鳥Sが3着。上りがかかるレースが得意なタイプ。過去5走馬券を外していない堅実派。人気も無さそうだし面白い存在だと思います。
4枠7番 ワグネリアン
ジャパンカップ3着時の上り3Fタイムは36.6秒。ダービー1着時の上りは34.3秒。神戸新聞杯1着時は34.0秒。どちらともいえない感じですね。そして強調材料がありません。穴人気しそうですし、個人的にはあまり買いたい馬ではありません。
4枠8番 レッドジェニアル
鳴尾記念3着時の上がり3Fタイムは35.2秒。京都新聞杯を制した時は34.7秒。上りがかかるレースの方がいいタイプかもしれませんね。ただ、買う理由が見当たりません。GⅠの舞台だとどうしても足りない印象です。
5枠9番 アドマイヤアルバ
近走不振ですね。上りがかかるレースが得意不得意、以前の問題でしょう。万が一、馬券に絡むようなことがあれば、僕なら事故だと割り切れます。近走着順がいくら悪くても前でレースを進めるタイプなら「もしかして」も考えられるのですが、、、このタイプは厳しいです。
5枠10番 メイショウテンゲン
典型的な上りがかかるレースが得意なタイプ。阪神大賞典3着時が36.0秒。ダイヤモンドS時が37.2秒。重馬場の弥生賞を勝った時が36.7秒。道悪も得意なタイプ。天候を味方につけて上位進出もありうると思います。
6枠11番 ラッキーライラック
大阪杯1着時、33.9秒。中山記念2着時、34.2秒。エリザベス女王杯1着時、32.8秒。速い上りのレースが得意なタイプ。ただ香港ヴァーズ2着と香港で好走しています。大阪杯を制した実力はもちろん古馬トップクラス。ただ宝塚記念【GⅠ】にピッタリ合致知るタイプではないだけに、単となるとこの馬でも簡単ではないでしょう。
6枠12番 モズベッロ
日経賞2着時、35.6秒。日経新春杯1着時、34.5秒。上りがかかるレースが得意なタイプに見えます。日経賞2着があるように、中山をこなしている点で阪神内回りも苦にしないでしょう。穴に一考。
7枠13番 ダンビュライト
京都大賞典2着時、35.4秒。京都記念1着時34.9秒。AJCC1着時、35.4秒。この馬も上りがかかるレースが得意なタイプ。ただ何となく特徴がないというか、、、パンチ不足な感じ。
7枠14番 キセキ
近走不振ですが、僕の中では上りがかかるレースが得意なタイプ筆頭。昨年の宝塚記念、大阪杯と連続2着時は35.8秒、35.4秒。ジャパンカップでアーモンドアイのレコードを演出した時は34.7秒。ここで人気を落とすでしょうから、個人的には逆に狙いたい1頭です。
7枠15番 スティッフェリオ
宝塚記念は厳しいペースで上りがかかるレース。スタミナが求められます。その点、天皇賞・春のあわやの2着は適性の高さを示していると言えます。その時の上りが35.1秒。日経賞3着時、36.1秒。前でレースを進めるタイプですし粘りこみの可能性は十分。
8枠16番 クロノジェネシス
速い上りのレースが得意なイメージ。ただ2走前、重馬場の京都記念で35.8秒の上りで2着に0.4秒差をつける内容は「逆にタフな馬場の方がいいのかも?」と考えさせられます。秋華賞を制した時も稍重で36.1秒。サートゥルナーリア、ラッキーライラックよりこの馬の方が魅力的に感じます。アナログ的にはこの馬が◎です。
8枠17番 カデナ
大阪杯4着時、33.5秒。小倉大賞典1着時、35.1秒。3年前ですが弥生賞を勝った時は34.7秒。大阪杯4着は立派。色気なく後方で流れに乗って最後3着以内に突っ込んでくる。馬券圏内はありえそう。相手には入れたい1頭です。
8枠18番 ブラストワンピース
AJCC勝利時、36.1秒。札幌記念勝利時、34.9秒。有馬記念勝利時は35.7秒。上りがかかるレースが得意なタイプ。大外枠がネックですが、グランプリレースを制している実績を考えると十分勝ち負け。
まとめ
上りがかかるレースが得意か否か、を重点的に各馬を評価してみました。
いつものシステマチック予想は土曜日に公開させていただきます。
※勝負レースに該当した場合は有料予想となります。
アナログ的には
◎⑰クロノジェネシス
〇⑱ブラストワンピース
▲⑪ラッキーライラック
△⑭キセキ
★③グローリーヴェイズ
☆⑰カデナ
こんな感じでしょうか。。。
ではでは。
以上です。