11/2~11/3重賞レース回顧。京王杯2歳S、ファンタジーS、アルゼンチン共和国杯、みやこS

こんにちは。
先週末の重賞レースの回顧記事です。
京王杯2歳S【GⅡ】
ファンタジーS【GⅢ】
アルゼンチン共和国杯【GⅡ】
みやこS【GⅢ】
の4鞍をレース映像を見ながら振り返っていきます。
では早速。
重賞レース回顧
京王杯2歳S【GⅡ】
レース映像
結果
1着 ▲④タイセイビジョン 55㎏ ルメール 西村厩舎 1:20:8(33.5)※レコード
2着 △⑧ビアンフェ 55㎏ 藤岡佑 中竹厩舎 1:21:1(34.4)
3着 ー⑤ヴァルナ 55㎏ スミヨン 寺島厩舎 1:21:4(34.3)
勝ち馬情報
タイセイビジョン 栗東 西村真幸厩舎 2歳 牡馬
馬主 田中正奉
父タートルボウル 母ソムニア(母父スペシャルウィーク)
短評
ハナは⑥セイラブミーではなく⑧ビアンフェ。
前半3F換算タイムが35.03秒。
僕の想定が35.77秒。
想定よりかなり早いペースになりました。
勝ったタイセイビジョンの上り3Fタイムはメンバー中最速で33.5秒。
上り2位のタイムが3着ヴァルナの34.3秒。
0.8秒差は圧倒的。
1頭次元が違ったと言う事でしょう。
一方◎マイネルグリットですが、好スタートから中団のインで我慢。
勝負所コーナーワークで先団に取りつき、満を持して追い出すもジリジリ。
不発でした。
タイセイビジョンの強さが際立ったレースでしたね。
レース後コメント
1着タイセイビジョン ルメール騎手
「今日のスタートは良かった。ただ少し引っ掛かっていて、コントロールするのが難しかった。3~4コーナーでリラックスしてからは、いい脚を使ってくれました。GⅠ、1600mでも大丈夫。次はもっとリラックスして走ってくれると思います。」
2着ビアンフェ 藤岡佑騎手
「スタートが課題でしたが、今日はクリアしてくれて、いいスタートが切れました。スムーズにいって初物尽くしのなか、よく粘っていたと思います。体は24㎏増えていましたが、成長分です。またこれから良くなると思います。」
3着ヴァルナ スミヨン騎手
「かかるところがあると聞いていましたが、そんなことは全くなかったです。むしろ道中フラフラしたり、物見をしていました。まだ子供っぽいところがあり、これから変わってくると思います。」
ファンタジーS【GⅢ】
レース映像
結果
1着 ー⑥レシステンシア 54㎏ 北村友 松下厩舎 1:20:7(34.9)
2着 ☆⑫マジックキャッスル 54㎏ 戸崎 国枝厩舎 1:20:9(34.6)
3着 -⑭クリアサウンド 54㎏ 松山 杉山厩舎 1:20:9(34.9)
勝ち馬情報
レシステンシア 栗東 松下武士厩舎 2歳 牝馬
馬主 キャロットファーム
父ダイワメジャー 母マラコスタムブラダ(母父Lizard Island)
短評
ハナを奪ったのは④エレナアヴァンティ。
前半3F換算タイムは34.2秒。
僕の想定が35.07秒。
これだけペース予想がかけ離れると、そりゃ当たりませんわ(笑)
早目のペースを2番手から早目先頭の競馬で押し切った⑥レシステンシア。
1馬身差の快勝は見事の一言。
2,3着の馬たちが中団以降の馬たちなので、唯一前目で頑張った点は評価できるでしょう。
一方◎③シャレード(8着)ですが、、、
スタートがあまり良くなく、3コーナー手前位からラチ沿いを通って位置取りを上げていき、
4コーナーでは先団に取りついていました。
ペースを考えるとじっくり溜めていった方が良かったかもしれませんね。
まあ、それにしても負けすぎですが。
レース後コメント
1着 レシステンシア 北村友騎手
「ゲートの中でチャカチャカしていて、駐立が良くありませんでした。スタートは五分に出て自然に2番手を取れましたし、スピードのある所を見せてくれました。抜け出すときの脚、反応も良かったですし、最後まで持続していました。精神的に敏感なトコロがありすぎる馬です。そこが課題になってくると思います。スピードは十分に通用すると思いますが、いかに精神面でコントロールできるかだと思います。」
2着 マジックキャッスル 戸崎騎手
「しっかり伸びていますが、もう1列まで競馬が出来れば良かったです。揉まれるのも初めてで、良い経験が出来ました。」
3着 クリアサウンド 松山騎手
「枠も良かったですし、スタートも良く、前に馬を置いていい感じで追走出来ました。馬場の良い所も通れました。ただ最後は手応えほど伸びず、残り1ハロンで甘くなりました。」
アルゼンチン共和国杯【GⅡ】
レース映像
結果
1着 ー⑦ムイトオブリガード 56㎏ 横山典 角田厩舎 2:31:5(33.8)
2着 △②タイセイトレイル 55㎏ 戸崎 矢作厩舎 2:31:7(33.5)
3着 ◎①アフリカンゴールド 55㎏ ルメール 西園厩舎 2:31:7(33.8)
勝ち馬情報
ムイトオブリガード 栗東 角田晃一厩舎 5歳 牡馬
馬主 市川義美ホールディングス
父ルーラーシップ 母ピサノグラフ(母父サンデーサイレンス)
短評
スタート後、誰もハナを主張せず想定通り⑫オジュウチョウサンがのペース。
前半3F換算タイムは37.07秒。
僕の想定が37.4秒。
勝ったムイトオブリガードはスローペースを好位のインで折り合いぴったり。
前目から上り3F33.8秒にまとめられたら、後ろからの馬には厳しい。
驚いたのはタイセイトレイル。
いつもの好位からの競馬ではなく、今回は後方からの競馬。
そこから上り最速の33.5秒を繰り出し2着は立派。
レース後コメント
1着 ムイトオブリガード 横山典騎手
「思い描いた通りのレースが出来ました。一頭になるとフワフワする所がありますが、今日は最後まで一生懸命走ってくれました。我の強い所があって、乗り手の指示に逆らう面がありますが、厩務員さんが注意して、ここまで改善してくれました。馬も成長して、このまま順調に行ってくれればいいですね。」
2着 タイセイトレイル 戸崎騎手
「レース前は前目のポジションで我慢する競馬をイメージしていたのですが、周りの馬が速く、あの位置からになりました。少し力んでいましたが、よく伸びていましたし、安定して走ってくれます。」
3着 アフリカンゴールド ルメール騎手
「最初の方で少し引っ掛かりました。向正面ではリラックスしていましたが、ラスト50mで疲れていたので、もう少しリラックスして最初から走れていたら、ゴールまで頑張れたと思います。この距離で重賞を勝つ力はありますね。」
みやこS【GⅢ】
レース映像
結果
1着 -①ヴェンジェンス 56㎏ 幸 大根田厩舎 1:49:1(36.5)
2着 ★③キングズガード 56㎏ 秋山 寺島厩舎 1:49:2(36.3)
3着 △⑭ウェスタールンド 56㎏ スミヨン 佐々木晶厩舎 1:49:2(37.1)
勝ち馬情報
ヴェンジェンス 栗東 大根田厩舎 6歳 牡馬
馬主 宮川純造
父カジノドライブ 母スペシャルクイン(母の父スペシャルウィーク)
短評
熾烈なハナ争い。
◎⑤スマハマ、〇⑩リアンヴェリテ、▲⑯インティの上位評価3頭が序盤からしのぎを削るまさかの展開(泣)
前半3F換算タイム35.75秒。
僕の想定が36.15秒。
勝った①ベンジェンスは道中後方追走から3~4コーナーにかけて外目を進出。
4角入り口では先頭に踊り出て、そのまま押し切る競馬。
見た目的には派手な勝ちっぷりでした。
ハイペースのレースで後方待機の馬が、前の馬を一気に差し切るシーンは、見た目のインパクトがあります。
ただ展開が向いただけという見方も出来ます。
過大評価は禁物です。
2着キングズガードも後方待機組。
着順を分けたのはジョッキーの仕掛けるタイミングの違い。
幸騎手の追い出しのタイミングは抜群でしたね。
3着ウェスタールンドは普段の競馬よりもポジションが前目でした。
それが裏目に出た感じがします。
しかし今回は骨折明け。
次に見通しが立つ内容でした。
レース後コメント
1着 ヴェンジェンス 幸騎手
「あまり器用な競馬が出来るタイプではなく、展開の助けが欲しい馬ですが、良い流れでした。動き出したら一気に動かないと嫌気が差したり、やめてしまうところがあるので、4コーナーで先頭集団に取りつこうと思ってました。そのイメージで競馬が出来ましたし、馬がそれに応えてくれました。人間が”頑張ってくれ”という感じで必死で追っていました。何より嬉しいです。私も去年の11月11日に怪我をして以来重賞を勝っていなかったので、私にとっても嬉しい勝利です。しっかりと賞金を加算出来ましたし、更に上を目指して一緒に頑張っていきたいです。」
2着 キングズガード 秋山騎手
「トラブルに巻き込まれずうまく行きました。距離云々ではなく、この馬は展開だと思います。」
3着 ウェスタールンド スミヨン騎手
「道中パワーを抑え込みながら行きましたが、休み明けのせいか、かかる所がありました。左に張る所もありましたが、よく走りました。ビデオを見た時にも思いましたが、左回りが合うと思います。」