あなたは的中が目的になっていませんか?

いきなりですが、あなたはなぜ毎週馬券を購入するのですか?
スポーツやエンターテイメントとして面白いから?
とにかくギャンブルが好きだから?・・・
人それぞれ理由があると思いますが、
おそらく共通してお金を増やしたいから馬券を購入しているのではないでしょうか?
では、あなたはお金を増やすためにどんな予想をしていますか?
競馬新聞やスポーツ新聞などで、過去の成績や血統、さらには厩舎や騎手などをチェックして、一番強いと思う馬もしくは一番上位に来る確率が高いと思う馬を買う。
多くの競馬ファンはこの方法で予想をしていると思います。
ただ残念ながら類まれな競馬センスをお持ちの方以外、この方法で「お金を増やす事」はかなり難しいです。「一時的に勝つこと」は出来ても、「継続的にお金を増やす事」=「勝ち組になる事」は出来ません。
なぜなら、その予想はお金を増やすための予想ではなく、的中させるための予想だからです。
「お金を増やす事」と「的中させること」は別物です。
この事を説明するためには、「期待値」という概念が必要です。
期待値とは?
期待値とは辞書によると、「確率現象の結果が数値で表されている場合、1回の試行の結果期待される数値の大きさ」とあります。
競馬に置き換えると、「的中確率」×「オッズ」です。
例えば、
勝つ確率が50%で単勝オッズ2.0倍のA馬と
勝つ確率が10%で単勝オッズ15.0倍のB馬がいたとします。
あなたはA馬とB馬どちらの馬券を購入しますか?
当然、一般の競馬ファンはA馬を高く評価します。勝率50%の馬であれば競馬新聞の記者やトラックマンの印はきっと◎だらけでしょう。反面、B馬は伏兵扱いが関の山。
しかし期待値の観点で考えると、A馬の期待値:50%×2.0倍=1、B馬の期待値:10%×15.0倍=1.5となります。つまり、B馬の馬券を購入するのが正解なんです。
にも関わらず、殆どの競馬ファンはA馬からの馬券を購入するでしょう。
これは「的中」>「期待値」で馬券を購入していることになります。
何度も言いますが、この考え方では馬券の勝ち組にはなれません。
「でも10%しか当たらないんじゃ、ちょっと、、、」と思った方もいると思います。
確かにこの1レースだけに限って言えば、A馬を購入した方が勝つ確率は高いかもしれません。
それでは、A馬とB馬の単勝を10回ずつ購入するとしたらどうでしょう?
1レース100円ずつ購入した場合(合計購入額はどちらも1,000円)、
A馬(勝率50%:単勝 2.0倍):10回のうち5回的中、合計払戻1,000円、利益 0円
B馬(勝率10%:単勝15.0倍):10回のうち1回的中、合計払戻1,500円、利益500円
実際にはたった10回の試行で確率通りに収束することは考えにくいですが、100回、1000回と試行を重ねれば重ねるほどA馬は回収率100%に収束していき、B馬は150%に収束していきます。
故に、今後長きに渡って馬券を購入するあなたにとって、B馬を購入することが正しい選択と言えます。
これが「期待値」の概念です。
お分かりいただけたでしょうか?
とここまでが一般的な期待値(回収率)重視のお話。
期待値の概念を踏まえた上で、本当に大切なのは的中率なんです。
次回は的中率がなぜ重要なのか?
その理由について書いていきたいと思います。
ではでは。